H氏怒る
2005/7/1(金) 午後 8:05 | オスカーの観察日記 | 小説
先日は思いついたように事業意欲を見せたH氏であるが、熱が冷めた途端、道路公
団の談合疑惑に怒りを爆発させた。
H氏 「マスター、官僚や政治家には国は委せられんぞ。自転車で国会へ抗議しに行こ」
M 「あんた、又、急に何を言い出すんやいな」
H氏 「どうせ暇やんか、付き合えや」
M 「なんぼ閑かて、そない事してどないするんやいな?」
H氏 「それでも、こない事放っとけへんど。むしろ旗立てて抗議せなあかんで」
M 「抗議やったらネットで2チャンネルに書き込んだ方が効果有るんちゃうか?」
H氏 「NHKに抗議するんかい?」(この辺ではNHKは2チャンネルになっている)
M 「NHK違うがな、インターネットの2チャンネル言う掲示板や」
H氏 「それ、見せてみい」(マスターが道路公団疑惑で検索すると書き込みが出てきた)
M 「ぎょーさん書いとるで」
H氏 「ほんまやな、これやったら新聞に投稿してデモを呼びかけたら仰山集まるで。
ちょっとメモをかして」(マスターが出したメモ用紙に暫く考えながら文章を書く)
「これでどないや?」それにマスターが目を通す。
M 「あんた、住所や電話番号書いてしもたらいたずら電話がバンバンかかってくるで。」
H氏 「かまへんやんけ」
M 「そんなもん、あっかいな。えらい事になるで。儂がちょっと書き直すわ」
以下がマスターが清書した文章じゃ
生活苦に悩むサラリーマンの同胞に意見の同意を求める。
今日の官僚、政治家に今の日本の国を託しても良いのか?
今回報道されている、サラリーマン増税については、はなはだ腹立たしく思っております。
年間5パーセントと言っているが、サラリーマンにとっては大きな負担増です。
リストラに遭い、ローンに追われ、将来の展望もない、夢も希望もない寒々とした生活を
送っている我々の現実を官僚や政治家はどれほど理解しているのであろうか。
増税をする前に国家予算の無駄遣いを徹底的に排除すべきである。
一般家庭なら、財政難の時はすぐに出費を見直すのが当たり前であり、サラリーマンは
出費の抑制しかできないのである。国は出費の抑制もせずに、安易に、取りやすいとこ
ろから取ろうとする姿勢である。
道路公団の官製談合疑惑、社会保険庁の無駄遣い、郵政特定財源の垂れ流し、等メス
を入れるべきところが次から次と出てきている現状で、それらの解決も出来ていない時
に増税答申など到底理解出来る物ではない。我々の血税が無駄なく運用されて尚かつ
不足の場合は増税もやむなしと思うが、今の状態は主客転倒も甚だしい、官僚、政治家
の誤った政策を正すのは、我々国民が常に関心を持って団結する以外に無いと思います。
筵旗を立てて国会議事堂へデモを敢行したい気持です。
皆さん如何でしょうか?
龍野市 サラリーマン太助
これを見てH氏は「ようまとまっとる、これを神戸新聞に出すわ」とさっさと帰っていった。
マスターも儂もH氏が本当に新聞に投稿したかどうかはまだ分からぬ。
本日はこれにて。