遊性法案密約
2005/7/5(火) 午後 7:57 | オスカーの観察日記 | 小説
子伊豆見 「和狸さん、もうここまで来たら貴方のメンツも立てますから手打ちをしてはどうですか?」
和狸 「いやー子伊豆見さん、私も振り上げた手がおろせなくて困っているところなんです」
子伊豆見 「私は1票差でも可決してもらえれば良いんですよ、解散になるとお互い困るでしょう?」
和狸 「反対票の数は読めているんですか?」
子伊豆見 「きわどい線ですなー、私としても否決されると解散をしなければならないし、きっちりと読
み切れないのが心配なんですよ」
和狸 「分かりました、それでは今夜のうちに集会を開いて票の確定を致しましょう。その代わり
子伊豆見さん、私たち主な者は反対票を入れますが、僅差で可決出来るように調整しま
すから、党議拘束による処分は穏便にお願いしますよ」
子伊豆見 「分かっております、可決されれば解散は有りませんし、処分は一時的なことで、ほとぼり
が冷めればすぐに配慮致しますから」
和狸 「そうして頂ければ私も支持者に顔が立ちます。今後もうまくぎりぎりの線でやっていきま
しょう」
子伊豆見 「それでは読み違えが有ってもいけませんから、5票差くらいでよろしくお願いします」
和狸 「委せておいて下さい、これからの記者会見はお互い千両役者ですなーハハハハ」
これは昨夜のさる所での会話である。
本日はこれにて。